アメリカの学校内でのグループについて書かれたこの記事を読んで、日本の学校内のグループとの類似点と相違点があることを感じました。まず類似点についてですが、日本にもアメリカ同様クラス内にグループがあり、いくつかのグループは日本のグループと酷似していると思いました。
しかし、相違点のほうが明らかに多いと思います。まずグループの概念です。この記事によると、アメリカのクラス内ではグループとグループは明瞭に分けられていて、alternativesといわれるタイプの生徒だけがさまざまなグループを行き来していて、他の生徒は自分のグループにしか顔を出さないと記されていますが、これは明らかに日本のグループと違うところだと思います。確かに、日本のクラスにもグループはありますが、アメリカのグループと違い、もっと漠然としたものであり、普段はっきり意識するものではなかったと思います。だからアメリカに比べてグループ内での結束は弱く、いわゆる複数のグループに属しているalternativesが多くて、逆にグループ内の人としか会話をしないという人はほぼいなかったと思います。
次にグループ間の上下関係です。アメリカではアメリカンフットボールの選手やチアリーダーなどのステータスが高いと書かれていました。また一緒にランチを食べる相手のステータスの高さを非常に気にかけるとも書いてありました。私が行っていた高校は男子校だったので他の人の意見とは多少の違いがあると思いますが、日本ではこのようなことはあまり無かったと思います。例えば、野球やサッカーなどの運動系で、しかも強い部活に所属していた生徒は周りから一目おかれてはいましたが、だからといってステータスが高いというわけではありませんでした。
またグループのでき方にもおおきな相違点があると思います。アメリカではファッションや音楽の好みによってグループができたり、ステータスを誇示したりするということが書いてありましたが、日本でのグループの出来方はもっと多様であると思います。例えば、住んでいる場所であったり、見ているテレビ番組であったり、また高校3年生になると行っている予備校が同じというグループもありました。そして日本にはグループができるには多様な形があるため、一人の生徒が多くのグループに属しているのが普通であり、ゆえに一つ一つのグループの結束がアメリカのグループに比べ弱いのだと思います。
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